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内装設計において重要なデザインテーマの必要性とその種類

店舗やオフィスにおける内装設計は、機能性や生産性・効率性の検討を図るとともに、総合的なコンセプトとデザインによって全体のイメージを決定づける「デザインテーマ」を明確にしておく必要があります。デザインテーマが誰の目から見ても明確な内装設計は、施設の存在意義やコンセプトを内外に示し、サービスや商品に付加価値をつけて際立たせる効果があります。この記事では、内装設計において重要なデザインテーマの必要性と種類について詳しく解説します。
◎内装設計におけるデザインテーマの必要性
壁面に色とりどりのアート作品が配置されたオフィスは、クリエイティブな空間の中で従業員が創造性やイノベーションを生み出すための原動力になります。部屋の中心にバーカウンターが配置されたオフィスは、従業員同士の和やかな集まりや交流を促し、活発なコミュニケーションのなかでアイデアを研磨してくれます。このように内装設計ひとつとっても、その空間で行われる行動や目的、企業として目指すべき目標などがはっきりと見えてくるものです。そしてそれは、内装設計において明確なデザインテーマが設定されていることを意味します。
 
内装設計にデザインテーマを設定するメリットのひとつは、店舗・オフィスに一貫性を持たせられることにあります。自社のコンセプトカラーや商品として使用している素材や形状、パターンなど、要素をテーマに沿って統一させることにより、店舗・オフィスの内装設計全体に統一感を持たせ、まとまりのある洗練された印象を与えられるのです。ブランドイメージを空間へ反映する目的としても、デザインテーマは重要な意義を持っています。内装設計に企業のロゴやオリジナルフォントを織り込むことにより、自社製品やサービスのイメージを社内外に強く印象付けられるようになり、ブランディングにつながります。また内装設計にデザインテーマ設定を行えば、快適で明るく、開放的なワークスペースに身を置く従業員のモチベーションが向上し、生産性や効率性が高まる効果も期待できます。
 
さらに、店舗・オフィスの内装設計にユニークなコンセプトや独創性の高いアイテムを取り入れれば、創造性を刺激し新たなイノベーションが生まれるきっかけになります。内装設計にデザインテーマを取り入れることは、経営側から見てもさまざまなメリットがあります。店舗・オフィスの内装設計で機能性が向上し生産性がアップするだけでなく、自社の存在意義や社会貢献する姿勢を社内外へ向けて効果的にアピールでき、手掛けるサービス・商品の特徴やメリットを際立たせ、集客の促進や売上アップも期待できます。機能的かつクリエイティブな内装設計の空間は、多様な人材を引き寄せる効果もあるので、優秀な人材を発掘・育成することにもつながるでしょう。
◎内装設計におけるデザインテーマの種類
ひとくちに内装設計のデザインといっても、その種類は多種多様です。あまりに種類が多すぎて、いざ内装設計やテーマを決定する際に困惑してしまう人もいるのではないでしょうか。代表的な内装設計のデザインテーマとしては「シンプル/ミニマル」「カジュアル」「ナチュラル」「ビンテージ」「ポップ」の5つがあります。
○シンプル/ミニマル
機能性を重視しつつ、シンプルで無駄のないベーシックな内装設計デザインです。白や黒、グレーといったモノトーンカラーを基調とし、シックで落ち着いたコーディネートの空間を演出します。華美な装飾や生活感を極力排除し、必要なインテリアや什器以外にモノを置かないようにするのがポイントです。全体を通して直線的な内装設計デザインにすることで、部屋を訪れた人に開放感や清潔感、高級感、信頼感などを与える効果があります。シンプルで統一感のあることから選り好みが少なく、どんな人でも自然に受け入れられるデザインとなっているため、幅広いワークスタイルやライフスタイルに適しています。
○カジュアル
ゆったりとしていて親近感があり、自然にくつろげるラフな雰囲気の内装設計デザインです。「こういう姿であるべき」という決まった形がなく、素材やインテリアで気に入ったものを自由に組み合わせ、自らが部屋を「作り上げる」楽しさがあります。自然の温もりを感じられる内装設計により、肩に力の入らないリラックスできる空間を演出します。ベースとなるカラーをベージュやホワイトなどの落ち着いた色に設定し、家具や什器、小物で差し色や柄を取り入れると効果的です。たとえば、店舗やオフィスの床材や天井を木目調のものにしたり、壁面に差し色をつける、柄物のインテリアをところどころに配置する、あえて形の整っていない家具を並べるなどの内装設計によって部屋にちょっとしたアクセントを加えることで、空間にメリハリが生まれます。
○ナチュラル
木のような天然素材を生かした温かみのある上品な内装設計デザインです。シンプルでおしゃれ、かつ落ち着きのあるナチュラルスタイルは、いわゆるカフェ風のレイアウトの内装設計として近年人気があります。白やベージュを基調とし、目に優しくリラックス効果のある緑を多く取り入れているのがポイントです。間仕切りをあまり作らず、シームレスで広々としたレイアウトにすることで、開放感のある空間を演出できます。木目調や芝調のものと相性がいいので、床や壁、天井などの内装設計やインテリア・小物類を選ぶと、さらにおしゃれな雰囲気になります。
○ヴィンテージ
ヴィンテージとは「古くて価値が高いもの」「完成度の高いもの」という意味があり、年代を経ても味わい深く価値を保っているスタイルのことを指します。内装設計では、たとえば無垢材を使用したフローリング、レンガや古い板を使った壁面、アイアンを使用したインテリア、オレンジ系の照明器具、躯体現しの壁、既存の天井を解体したスケルトンの天井など、使い込まれた質感を演出できるものを取り入れます。ヴィンテージの内装設計のなかにもアメリカン、フレンチ、北欧などテイストが少しずつ異なるので、具体的にどのようなアイテムを取り入れたいかをイメージしておくとよいでしょう。
○ポップ
赤や青、黄色、オレンジ、ピンクなどの有彩色とユニークな素材や柄、形のアイテムを効果的に取り入れた内装設計デザインです。コーポレートカラーやブランドイメージを組み合わせることで、企業ブランディングにも高い効果を発揮します。個性の強いアイテムが自由に置かれているだけのように見えますが、実はバランスを重視し緻密に計算された内装設計になっています。曲線のあるワークデスク、カラフルな天板とチェアなどで空間にリズム感を与えたり、休憩スペースをビビッドなカラーの壁面にしてコミュニケーションを促進するなど、その空間で「どのように過ごしたいか」が具体的にイメージできるデザインを考えることが大切です。
◎デザインテーマを決定するポイント
多様な種類のある内装設計ですが、実際にデザインテーマを決定する際に検討するべきポイントがあります。はじめに、内装設計を決定する前に設計会社から提案してもらった情報やインターネット検索などを利用して、内装設計デザインに関するさまざまな事例を見て知っておきましょう。店舗やオフィスの内装設計に漠然としたイメージしか持っていなくても、実際の事例を見ることで具体的な形を想像できるようになり、希望する内装設計のデザインテーマが明確になっていきます。内装設計デザインのイメージがぼんやりと形になって来たら、次にコンセプトやデザインテーマのベースとなる色、アクセントカラーなどを決定します。企業ロゴや理念、ブランドイメージ、ブランドカラーなどを着想として、好きな内装設計のデザインやタッチ、雰囲気などを盛り込んでいきましょう。多少まとまりがないと感じるようなアイデアであっても、なるべく複数のアイデアを出しておくことで、内装設計会社がイメージを膨らませて提案してくれるでしょう。
 
店舗やオフィスにおける内装設計のデザインは集客に大きく貢献するものですが、同時に実用性・機能性を兼ね備えたものでなければなりません。どれほど素晴らしい施設であっても、そこで働くメンバーが快適でなければ意味がないからです。内装設計を検討する際には、デザインとともに実際の導線などを含めた実用性をしっかりと検討しましょう。店舗・オフィスを移転する場合であれば、現状における内装設計の課題や問題点、使いにくいと感じるところを事前に洗い出しておくことも大切です。課題解決に向けて、現状より快適で生産性が向上するよう、内装設計会社に改善点を提案してもらうとよいでしょう。
◎デザインテーマを設定した施工事例
当社の携わってきた施工事例のなかには、内装設計にデザインテーマを設定したものが数多くあります。ここでは代表して「シンプル/ミニマル」と「ナチュラル」の事例をご紹介します。
○【シンプル/ミニマル】麻布十番オフィス
港区麻布十番にある美容系企業が親会社のIT系の企業様のオフィス新装工事を担当した事例です。高級感、清潔感と女性らしい雰囲気を出すため、仕上げ材としてフローリング・大理石調のものを使用し、エントランスから執務室、応接室への導線が印象的なディスプレイスペースになるよう計画しました。会議室・応接室には鋼製サッシ窓を設け、明るく開放感のある空間になるよう内装設計を行っています。
○【ナチュラル】渋谷オフィス・ギャラリー・カフェ
渋谷区神南にある公営企業様所有の遊休築古不動産の賃貸用リノベーション事業に参加し、飲食兼ギャラリーへの改修工事まで担当した事例です。「できるだけ目線の通る空間に変えたい」というお客さまのご要望を受け、不要な壁面を撤去、必要な部分は残し、補強しつつ、空間に大きな抜けを作り、清潔感と温かみを感じられる内装設計をご提案しました。
◎まとめ
内装設計におけるデザインテーマは、店舗やオフィスの全体像を明確にし、存在感を演出し、かつ顧客や取引先、従業員のロイヤリティを高めるものです。さまざまなテーマの内装設計を模索することで、自社の存在意義を高め、集客につなげられます。当社は、事務所・オフィス・店舗の内装設計も含めた不動産のトータルプロデュースを行っています。不動産再生や内装設計、デザインテーマに関して気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

内装設計において重要なデザインテーマの必要性とその種類