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コラム

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既製家具を内装デザインと調和させるポイント

家具には、既製家具と特注家具があり、設置する前に考慮するポイントが異なります。既製家具と特注家具は、相異なる特徴を各々もっており、その特徴により設置計画や内装デザインとの調和が異なるからです。既製家具の特色や、留意するポイントをおさえて既製家具を配置すると、内装デザインとのバランスを美しく保てます。この記事では、既製家具を設置するときの、内装デザインと融合させるポイントについてご紹介します。
◎既製家具と特注家具の違い
既製家具と特注家具の違い既製家具とは、家具屋やインテリアの量販店で販売され、商品として完成したかたちで店頭に並んでいる家具の総称です。一方、特注家具は、オーダーメイド家具とも呼ばれ、設置したいスペースの専用家具として製作される家具を指します。既製家具と特注家具には、規格の有無以外にも違いがあります。
〇設計の自由度とデザイン性
既製家具は、完成品であるため、設計の段階から関われません。既製家具から気に入った物を選ぶことになるため、設計の自由度は制限されます。既製家具のデザイン性についても、個人の希望は反映できませんが、既製家具は数えきれないほど商品数があるため、デザイン性が低いわけではありません。求めるデザインの既製家具は、十分に探せます。特注家具は、オーダーメイド家具と呼ばれる通り、フルオーダーで好みを伝えられるため、設計の自由度やデザイン性は幅広いです。
〇機能性と耐久性
機能性において、既製家具は、高額ならすべての面で求める機能性が備わっているとは断言できませんが、安価な既製家具は機能性が低く、高価な製品は高い傾向にあります。耐久性について言及しても、機能性と同じ傾向を有しています。特注家具は、設計時から機能性や耐久性のアレンジや向上が可能です。特注家具の費用の高低により、機能性や耐久性はそれぞれ左右されますが、顧客が求める性能を家具へ反映しやすいため、総じて高いとされています。
〇設置スペースとのフィット感
棚の数や高さの調整、奥行きなど、既製家具は、すでに規格が決まっています。設置スペースによっては、多少の隙間が生じたり、入らなかったりなど、フィット感に欠けるケースもあり得ます。既製家具のフィット感へ焦点をあてると、場合によっては、一定程度の妥協が必要です。一方、特注家具は、設置したいスペースや収納したい対象に応じて、柔軟に設計できるため、設置希望スペースに対して、完全にフィットさせられます。
〇設計や製作、配置に関するコスト
既製家具の場合、商品代のほかに必要な経費は、配送や設置に関する費用のため、同じサイズや用途の特注家具と比較すると、費用を抑えられるケースもあります。既製家具設計に関するコストは、価格に計上されていますが、顧客の要望の聞き取りや、設計への反映などの手間は、上乗せされないからです。特注家具は、設計時に費やされるコストをはじめに、使用する資材の種類やグレードにより、価格は大きく変動します。また、買い替えや引っ越し時の解体費など、既製家具と比べて、追加で要するコストの存在も、既製家具との特徴の違いです。
◎既製家具を安全・安心に使うための基本
既製家具を安全・安心に使うための基本既製家具を設置する際は、安全・安心に使用するために、既製家具を設置する前の計画段階で、留意すべき基本のポイントがあります。設置スペースの正確な採寸は、既製家具を設置する計画ステージにおいて重要です。既製家具は、すでに幅や奥行き、高さが定まっており、変更が難しいからです。既製家具の見た目を重要視しすぎると、いざ設置となったら、入らなかったり隙間が生じたりと、思いがけないトラブルの原因になり得ます。回避するには、設置を希望する場所の面積や高さを正確に把握したうえで、既製家具のサイズを確認しましょう。
 
フィットの可否をはじめに、隙間ができたとしても許容範囲内か、入らないという事態は起きないか、計画時に綿密なシミュレーションが大切です。高さがある既製家具を配置するときは、地震対策についても、考える必要があります。特注家具は、耐震対策が施されるケースも多いですが、既製家具はすべてカバーされているとは限りません。耐震用の器具がついていても、取り付けは購入者対応となったり、器具そのものが付属されなかったりする場合も考えられます。設置スペースの壁の内装デザインがコンクリートなど、素人では器具の設置が難しいケースもあります。既製家具の設置を計画する際は、耐震器具や、壁の仕様、どこまで地震対策を請け負うか、確認が必須です。
 
設置予定スペースの面積や高さ、耐震対策をはじめに、既製家具を設置する際は、計画段階で考えるべき注意点があります。適切な既製家具を面積や内装デザインに応じて選択するには、内装デザインと調和させるセンスや製品知識だけではなく、商品の検索力や選び抜く実行力が求められます。
◎内装デザインと既製家具に統一感をもたせるポイント
内装デザインと既製家具に統一感をもたせるポイント既製家具は、選択を間違えると、内装デザインとの間に不調和が生じるケースがあります。既製家具は、定まった規格で販売され、カスタマイズが難しいためです。内装デザインに沿った空間を作り出すには、内装デザインと統一感をもたせられるポイントを事前に押さえましょう。
 
内装デザインと既製家具の雰囲気が融合すると、どの人物に対しても、すっきりとした印象を与え、洗練したイメージを演出できます。内装デザインとの調和を作り上げるには、色を意識して、配色のバランスを考えた既製家具の選定が肝心です。既製家具や内装デザインに、多数の色が利用されていると、カラーコーディネートとしては、ばらつきのある印象を与えます。色には、同じカラーベースをもった、彩度や明度が異なる同系色、似た色相がある寒色系カラーをはじめとした類似職、色相が違っていても彩度と明度の間に差が少ない同一トーンがあります。万人にまとめやすい同系色、手堅くまとまる類似色、多く色を取り入れたい際、内装デザインと既成家具に統一感をだせる同一トーンともいえます。内装デザインと調和させるには、ベース色(壁や床)70%、メイン色(家具やカーテン)25%、アクセント色(小物など)5%の黄金比を考慮したうえで、既製家具の色を選択すると、内装デザインと協調性のある空間作りが可能です。
 
内装デザインで使用されている素材と、既製家具を揃えると、内装デザインとの統制度を高められます。たとえば、木製とアイアン製の素材が組み合ったインダストリアルの内装デザインの部屋に、デスクを配置したいときは、天板を木製、脚をアイアン製にすると内装デザインとマッチするでしょう。既製家具や内装デザインの素材には、ウッドやメタルなど多種多様ありますが、素材の幅を限定したら、プロのように、内装デザインとの整合性が保てます。内装デザインになじむ家具を考慮する際、内装デザインとの融合にこだわりすぎて、すべてを内装デザインと同じカラーや素材にすると、シンプルになりすぎた単調な空間になってしまう場合があります。あえて内装デザインと異なるカラーや素材を選択する、はずした演出もできますが、センスや知識が求められます。
 
黄金比に従った比率や同一トーンを利用して、内装デザインとの調和を図る方法も選択のひとつです。設置したい家具が多い場合、既製家具で揃えようとすると、内装デザインとの間にアンバランスさが生じ、イメージと違う内装デザインになりかねません。調和のとれた内装デザインを目指すには、ポイントになる家具を抽出し、特注家具として依頼すると、内装デザインとのバランスをとりやすくなります。そのほかの家具を既製家具とし、カラーや色の比率、素材に注意して選択すると、内装デザインに沿った統一感のある空間が実現可能です。一部の家具を特注家具として製作、ほかを既製家具とすると、費用面でもメリハリがつき、コストバランスを調整できます。
◎内装デザインに応じた規制家具を取り入れた当社の施工事例
内装デザインに使用されているカラーや素材にのっとり、色の割当を考慮した既製家具を選択し配置すると、空間をまとめ上げ、統一感のある雰囲気を演出できます。
〇品川区大崎オフィス
内装デザインに応じた規制家具を取り入れた当社の施工事例 品川区大崎オフィス品川区大崎のオフィスにおいて、オフィス移転に際し、空間デザイン設計と内装工事に携わりました。上品で高級感のあるホテルラウンジをコンセプトにした、内装デザインが施された部屋にマッチするよう、既製家具を設置しました。既製家具の選択時は、壁やカーペット、天井の色を参考に既製家具の色味を検討し、配色の割合にメリハリをつけ、品のあるシンプルさを演出しながら、内装デザインとの調和を図りました。既製家具や内装デザイン、空間まるごとの色彩のバランスに意識を傾けたことで、落ち着いた雰囲気ながらも華があるミーティングスペースが実現しました。
〇港区神谷町オフィス
内装デザインに応じた規制家具を取り入れた当社の施工事例 港区神谷町オフィス港区神谷町にある新築オフィスビル内の新規拠点工事に、参加しました。内装デザインは、意匠性に富んだクールなデザインが採用されているため、洗練された雰囲気をさらに磨き上げるような既製家具を選定しました。内装デザインに応じた色と色の使用量を吟味しつつ、既製家具の素材にもこだわりました。すべての既製家具で内装デザインに準じた素材を利用すると無機質な印象を与えかねないため、くつろげるソファーは布製の製品、一部の棚やテーブルには木材を利用した既製家具を配置しました。内装デザインや色味、使用素材の間で、統一感のバランスを調整しています。
◎まとめ
既製家具と内装デザインの調和を保つには、空間に使われている色や配色の割合、素材を把握し、比率や使用素材に沿った既製家具の選択が重要です。既製家具には独自の特徴があり、設置を計画する際は、あらかじめ特徴や安全に使うためのポイントを押さえておくと、内装デザインに沿った既製家具の選定が可能です。既製家具の設置計画や、内装デザインとの融合の図り方にご興味がありましたら、当社までお気軽にご相談ください。

既製家具を内装デザインと調和させるポイント