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内装デザインのイメージを左右する壁の仕上げ材の種類と選び方

壁の存在は、内装デザインのイメージを決定する、大きな要素のひとつです。床面と同様に、壁面は内装デザインのなかでも大きな面積を占め、目に飛び込んでくる対象だからです。内装デザインのイメージを際立たせたり、調和させたりする壁の仕上げ材は重要なファクターのため、内装デザインも考慮しながら、慎重に選択しないといけません。この記事では、内装デザインのイメージを左右する、壁の仕上げ材の役割や種類をご紹介します。
◎内装デザインにおける壁の仕上げ材の役割
内装デザインにおける壁の仕上げ材の役割オフィスや店舗の壁や床に施される材料を内装材と呼び、仕上げ材と下地材の2つの要素で構成されます。仕上げ材とは、下地材を覆う材料であり、内装デザインの表面部分に露出する部分を指します。下地材とは、仕上げ材の下に設置される材料で、仕上げ材を適切に取り付けるためのベースとなる部分です。下地材は、直接目に入らないため、基本的に内装デザインへ影響は与えません。しかし、内装デザインに変化をもたらさないとしても、下地材は、設置場所と目的に沿った選択が必要であり、適切な選択を行わないと、機能を最大限に活かせない可能性が生じるため、注意が必要です。
 
仕上げ材と下地材で構成される内装材には、防音や防水、断熱をはじめ、多くの役割があります。たとえば、防音や防火の役割を果たす素材を利用すると、建物全体の耐火性や安全性が向上します。また、内装材は、快適にすごせる環境の構築も可能です。断熱性に優れた内装材を用いると、夏は涼しく冬はあたたかい空間を作れます。内装材としての役割のほか、仕上げ材としての役割も存在します。壁に施される仕上げ材は、部屋内部に目に見えるかたちで露出し、また、目に入る面積も大きいため、内装デザインのイメージを左右する大きな要因です。つまり、壁の仕上げ材は、内装デザインのデザイン性や雰囲気を決定する役割も有しています。
 
仕上げ材には、多種多様な選択肢があり、意匠性を重視したり、予算や好みに応じたりした選定も可能です。内装デザインに影響を与える壁の仕上げ材は、耐火性をはじめとした機能面だけではなく、内装デザインのコンセプトに沿った種類の選択や、仕上げ材特有の特徴の把握が求められます。
◎内装デザインの印象を決める壁の仕上げの種類
内装デザインの印象を決める壁の仕上げの種類壁の仕上げ材には、多彩なバリエーションがあります。仕上げ材の種類に応じて、内装デザインの印象が変わります。
〇クロス(ビニールクロス・紙クロス・織物クロス)
最も一般的な壁の仕上げ材は、クロスです。ビニール・紙・物(布)など、複数種類があります。ビニールクロスは、ビニールシートに紙などを張り付けた壁紙です。カラーやデザインが多岐にわたるだけではなく、汚れに強かったり、リーズナブルであったりと、さまざまな特徴をもっています。また、発砲させたタイプや凹凸のある加工が施されたタイプも展開されているため、内装デザインや好みに応じた選択が可能です。一方、印刷された模様のため、繊細な色合いやオリジナリティの演出には不向きでしょう。同様に、石材やタイルのような重厚感、高級感は出せません。
 
紙クロスとは、パルプを原料とした洋紙へ、模様や凹凸加工を施したクロスです。耐久性などの機能面を優先させた安価な商品や、手漉き和紙を利用した高価な紙クロスがあります。織物(布)クロスは、木綿や麻などの化学繊維を用いたクロスです。価格は高めですが、綾織や平織などのおしゃれな織り方を活かした、品のある内装デザインを演出できます。
〇塗り壁(漆喰・珪藻土)
塗り壁にも複数タイプがあり、漆喰と珪藻土が代表的な塗り壁です。落ち着いた雰囲気を漂わせる仕上がりが特徴としてあげられます。消石灰にのりや繊維材を加え、水で煉り合せたものが漆喰です。美しい白色が特徴的ですが、顔料や色土を織り交ぜた漆喰もあり、防火性や耐久性、調湿性の高さも有しています。珪藻土とは、珪藻という藻が化石化した素材で、極めて小さく、数えられないほど多い穴を有しています。漆喰の調湿性よりも、さらに優れた調湿性をもっています。調湿性の他に、保温性や断熱性にも秀でているため、快適な室内空間を維持可能です。
〇タイル
タイルは、水周りでよく見かける通り、耐水性や耐久性が高い壁の仕上げ材です。カラーバリエーションが豊富なだけではなく、サイズやタイルの材料も多彩なため、水周り以外の場所へも広く施工できる特徴をもっています。多彩なデザインや用途から、どのような内装デザインにも自然になじみます。価格は素材により幅が生じますが、クロスと比較すると高価な部類になるでしょう。使用する枚数が増えるほど、費用もかかるため、事前に単価と予定枚数の調査が必要です。
〇ガラスブロック
2枚の分厚いガラスから成るブロック型の仕上げ材がガラスブロックです。ブロック表面に施される模様パターンやガラス自体の透明度により、通す光の強さやガラス越しの光景が変動します。遮音性や断熱性に秀でている他に、色味も複数選択できるため、内装デザインに沿った選定が可能です。しかし、壁一面すべてをガラスブロックで形成する場合は、隣接する壁や床の強度に注意をしないといけません。
〇木材(合板・無垢材)
ナチュラルテイストな内装デザインとも調和し、リラックス効果も発揮する木材は、壁の仕上げ材としても有用であり、合板や無垢材、化粧板などの種類があります。合板とは、繊維方向を互い違いにしながら複数の木材を重ねた仕上げ材です。強度も優れており、ブナやカラマツなど、木の種類により表情が異なるため、内装デザインに活かせます。天然の木材を用いた仕上げ材を無垢材と呼びます。木そのものが仕上げ材であるため、木の特有のあたたかみやテクスチャを内装デザインに取り入れられます。
〇石材
石材も壁の仕上げ材として用いられる機会が増加しています。天然石の特有のナチュラルさや重厚感、照明や自然光の角度で変わる陰影が内装デザインに活きるケースもあります。石材には、高価な大理石や、はっ水性に優れた御影石、消臭能力のあるコーラルストーンが利用されます。強度が高く、かつ経年劣化にも強く、メンテナンス頻度が低いのもメリットのひとつです。
◎内装デザインに変化を与える壁の仕上げ材の選び方
内装デザインに変化を与える壁の仕上げ材の選び方壁の仕上げ材は、内装デザインなど室内の印象に変化を与えるため、選ぶ際は押さえるポイントがあります。壁の仕上げ材を選定するときは、設置場所に適した材料を選びましょう。サロンのような落ち着いた雰囲気が求められる場所には、壁の仕上げに木材を選ぶと、顧客がリラックスできる、あたたかい空間を演出できます。また、タイルには室内の臭いや湿気を吸い取れる機能があるため、水周りに有効です。壁の仕上げ材には、それぞれ異なる機能が備わっており、設置場所に即した選択が求められます。適切な壁の仕上げ材がわからないときは、内装デザインの業者に相談すると、設置場所に適した素材を選定してもらえます。内装デザインの希望や設置場所の情報を整理したうえで連絡すると、スムーズに進められます。
 
設置場所の用途だけに注目するのではなく、内装デザイン自体に応じた、仕上げ材のカラーやデザインの選択も重要です。壁の仕上げ材で使用している素材やカラー、模様を活かし、内装デザインの雰囲気を際立たせられるためです。和を内装デザインに取り入れた空間の壁に、漆喰を選択すると、内装デザインに合致しているだけではなく、和という内装デザインをより効果的に訴えられます。スタイリッシュな雰囲気のある内装デザインには、白や黒、灰色を用いると内装デザインとなじみます。シャープや繊細さを演出した内装デザインの場合は、銀色を使ってもよいでしょう。内装デザインと調和させながら、壁の仕上げ材を検討すると、内装デザインの強調やオリジナリティの演出に効果を発揮します。
 
壁の仕上げ材を活かして、会社のコンセプトを表現することも可能です。会社のコンセプトが反映された内装デザインをサポートする壁の仕上げ材は、コンセプトに沿った素材やカラーの選定が求められます。仕上げ材と下地材の相性がよい場合、美しく仕上げられます。設置場所と内装デザインに適した仕上げ材のみに注力するのではなく、両者の相性も検討が必要です。タイルを選んだときは、タイル自体の重さや厚さを考慮するため、下地材の厚さや素材の選定が大切です。また、クロスを貼り付ける際の下地材としては、構造用合板やプラスターボードが適しています。
◎内装デザインに応じた壁の仕上げ材を用いた当社の施工事例
壁の仕上げ材は、内装デザインの完成度をより強調したり、会社のコンセプトを打ち出したりできます。
〇中目黒区オフィス
内装デザインに応じた壁の仕上げ材を用いた当社の施工事例 中目黒区オフィス中目黒のオフィスにて、オフィス新装工事に際し、意匠設計デザインでご協力した実例です。来客者や従業員の目に真っ先に入る、オフィスエントランスのメインサインの壁に対して、独自性と力強さが共存した壁を造作しました。壁には、ビンテージ感を打ち出しながら、ここにしかない特殊色調とパターン塗装を施しています。また、内装デザインとの調和だけではなく、クライアントのイメージや企業コンセプトを強く発信できるよう、仕上げています。
〇目黒区池尻大橋オフィス
内装デザインに応じた壁の仕上げ材を用いた当社の施工事例 目黒区池尻大橋オフィス目黒区のオフィスの内装工事において、内装デザインに即した壁の仕上げを行った実例です。スケルトンの内装デザインで意匠性が非常に高く、独自性がふんだんに含まれたオフィスにて、部屋の用途や内装デザインに合致する、壁に仕上げています。エントランスでは、黒やグレーのレンガ風のタイルを用いて、スケルトンの内装デザインと調和・強調させています。トイレでは無機質になりすぎないよう、落ち着いた青色のタイルを使用し、清潔感を演出させました。また、左官工法が施され塗り壁により、空間の雰囲気をひきしめています。
◎まとめ
内装デザインとの調和や強調を目指す際は、壁の仕上げ材の種類や特徴を理解し、内装デザインや設置場所の用途を把握したうえで、仕上げ材の選定を実施しましょう。内装デザインのイメージを左右する壁の仕上げ材には、多種多様な種類と、それぞれ異なる特徴があり、内装デザインとの間に非常に強い関連性があります。内装デザインと壁の仕上げ材の効果や仕上げ材の種類と特徴にご興味のある方は、当社までお気軽にご相談ください。

内装デザインのイメージを左右する壁の仕上げ材の種類と選び方