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コラム

Column

床の仕上げ材の種類や特徴に合わせた内装デザインとの調和方法

内装デザインの印象を決定づける要素のひとつが床面であり、床の仕上げ材に応じ、内装デザインに影響を及ぼします。広い面積をもつ床面は、意識をしなくても目に入ってくるもののため、内装デザインのイメージを形成したり、変動させたりする要素だからです。床の仕上げ材の種類や特徴を把握して選定すると、内装デザインの強化や、統一感の演出が可能です。この記事では、内装デザインを決める床の仕上げ材の種類や特徴をご紹介します。
◎内装デザインに作用する床の仕上げ材を設置する目的
仕上げ材とは、床や壁に施される材料で、内装デザインで目に見える部分の材料を指します。常日頃、人の足が触れている部分であり、室内において床自体が占める面性が広いため、どのエリアにどのような種類の床の仕上げ材を設置するのか、選択が重要です。床の仕上げ材は、床材の種類と備わったデザインの選定により、空間の雰囲気や見た目そのものへ大きな影響を及ぼす力を有し、内装デザインや室内の意匠性に磨きをかけられるためです。
 
内装デザインをブラッシュアップできる要因のひとつが床の仕上げ材であるならば、床の仕上げ材を適切に選択しないと、演出したい内装デザインを作り出せない事態も考えられます。床面は内装デザインでも大きな面積を占める部分であり、その部分で使用され、露出する床の仕上げ材の選択を間違えてしまうと、空間の雰囲気や内装デザインがまとまらない原因になり得るからです。内装デザインにおいて、プラスな効果を内装デザインへ与えるために、床材は適切な選定を実施しましょう。
 
内装デザインをより研磨する方向へ推し進めるには、内装デザインに即した床の仕上げ材の適切な選択が求められます。床の仕上げ材には、内装デザインとの関係性に加えて、ほかにも設置する目的があります。よりよい床の仕上げ材を選択できると、歩行感や断熱性にも好影響が生じるため、室内の快適性を向上させたり、音響性能を改善したりして、静かで落ち着いた空間の実現が可能です。総じて、床の仕上げ材は、建物の内部において重要な役割をもっており、内装デザインと調和した見た目の美しさや統一感、耐久性や快適性への寄与をはじめ、求められる希望や条件が多岐にわたります。
◎内装デザインのイメージを作る床の仕上げ材の種類と特徴
内装デザインの印象を作り上げたり、協調できたりする床の仕上げ材には、それぞれ種類や特徴があります。
〇フローリング
木のナチュラルな素材感を演出できる素材がフローリングで、耐久性が高い床材です。洋風な室内や店舗をはじめ、多種多様な室内に施され、色や木目の柄など豊富なバリエーションをもっています。大きく分けると、フローリングの種類は、無垢フローリングと複合フローリングの2つがあります。無垢フローリングとは、天然の木を1枚板に加工した床の仕上げ材です。天然木ならではの木目の繊細さや美しさをはじめとした見た目だけではなく、高断熱性能や足触りの心地よさなど特徴があげられます。傷を付けてしまった場合も、削り直しを行うと引き続き利用可能です。
 
複合フローリングは、合板などへ天然木などの化粧板を貼り合わせた、床の仕上げ材を指します。無垢フローリングを比較して、安価であり、変形や収縮が生じにくい扱いやすい床材です。また、耐久性や耐水性など、表面加工を施すと床材の性能を高められます。安価で扱いやすい複合フローリングですが、使用期間が長くなるほど、化粧板がはがれるなど経年劣化が生じる恐れがあります。
〇クッションフロア
クッションフロアとは、クッション性を有した塩化ビニル製の床の仕上げ材で、厚さは1.8~3.5mmほどです。厚さによりクッション性能は異なりますが、衝撃を吸収し和らげる性能があるため、足やひざの負担を軽減可能です。また、塩化ビニル製のクッションフロアは、耐水性にも秀でています。クッション性や耐水性などの性能面のほかに、クッションフロアは、使いたいスペースに応じて容易にカットができるため、プロではなくても独自で手軽に張り替えられる手軽さがあります。リーズナブルな価格帯や種類の豊富さも魅力的ですが、安価な製品は表面の模様がはがれたり、重たいものを置くと凹んでしまったりするため、特徴を理解したうえで、選択が必要です。
〇フロアタイル
フロアタイルとは、タイルやフローリングに施されるような柄が精密に印刷された、塩化ビニル製の床の仕上げ材で、厚さは3mmほどです。見た目に注目すると、木目や石の素材をはじめ、さまざまな柄やカラーバリエーションがあり、内装デザインにおいてもフロアタイルの意匠性を発揮させられます。また、耐水性や耐久性、耐摩擦性についても高い性能が備わっており、汚れにも強く、メンテナンスも容易な特徴も有しています。クッションフロアも塩化ビニル製の床の仕上げ材ですが、フロアタイルとの違いは、クッション性の有無です。フロアタイルには、衝撃を緩和する機能はないため、力の入り方によっては、割れる可能性もあるため、使用時は注意が求められます。
〇タイルカーペット・ロールカーペット
ナイロンやポリエステルをはじめ、さまざまな素材から作られた床の仕上げ材が、カーペットです。カーペットは、扱いが簡単なタイルカーペットの使用頻度が高い一方、高級ホテルのような高品質さや重厚感が求められる空間では、ロールカーペットが多く採用されています。タイルカーペットは、500mmの正方形のタイル状をしており、色調やデザインの幅が非常に広く、内装デザインに合わせた、多岐にわたるパターンを作り出せます。市松張りや流し張りなど、タイルの貼り方により、デザイン性も広がるため、内装デザインと相性のよい配置の発見が可能です。
 
機能面においては、取り外しや交換が容易であるため、床下に配線を這わせるOAフロアにも適しています。ロールカーペットは、多彩な糸を織り合わせて、豊かなデザイン性を表現でき、優れたクッション性も有しています。部屋全体に敷けるため、継ぎ合わせている場所が見えにくく、内装デザインと調和させると非常に整った空間の演出が可能です。
◎内装デザインと調和する床の仕上げ材の選び方
床の仕上げ材は、内装デザインなど室内の印象に変化をもたらすため、選び方にポイントがあります。どのような人がすごす場所なのか、どのようにすごしてほしいかなど、諸条件により床材の選択が変わるからです。同じオフィスでも、エントランスやリフレッシュスペースにより、内装デザインに差が生じます。つまり、オフィスにおける空間の使用目的によって内装デザインに変化が起こり、それに応じて適切な床の仕上げ材を選ぶ必要があります。
 
執務エリアでは、内装デザインに沿いながら、自然体で仕事ができる空間の演出が、床材に求められる要素です。適切な床の仕上げ材は、OAフロアにも適しているタイルカーペットや、耐久性や耐摩擦性に優れるフロアタイルがあげられるでしょう。ただし、ときには無機質な印象を与えてしまうため、内装デザインと調和するような柄や色、配置パターンの選定が求められます。応接室には、ロールカーペットを用いると、おもてなし感や上品さを演出し、居心地のよさの提供が可能です。また、床の仕上げ材により、歩くと伝わってくる感覚が異なります。足から伝わる感触や靴が床に当たる音は、心地よいと感じるほど上質な空間という印象を与える効果があります。床は空間の居心地を決める重要な要素であり、空間の使用用途に適した床材の選択は重要です。空間の用途のほかにも、内装デザインのコンセプトにも応じた、床材の色調や意匠の選定も大切です。
 
内装デザインを行う際には、まず、企業が展開している製品やサービス、経営方針をベースにした会社のコンセプトを決定します。次に、会社のコンセプトを用いて、内装デザインのテーマや使用するカラーをはじめ、具体的な内装デザインのイメージを形成させていきます。床材を選ぶ際は、内装デザインのコンセプトに合致、調和するだけではなく、内装デザインのイメージをさらに強く引き出せる選択が重要です。モダンテイストの内装デザインにする際は、コンクリートや石材などの床、ブルックリンスタイルの内装デザインには、木目調のフローリングが合うでしょう。空間の使用目的に沿いながら適切な床材を選び、内装デザインとのマッチにより、空間全体に美しさや統一感が加わります。
◎内装デザインに応じた床の仕上げ材を用いた当社の施工事例
内装デザインと協調する床材は、来客者へインパクトを与え忘れられない存在にしたり、内装デザインをより際立たせたりする効果があります。
〇品川区大崎オフィス
品川区大崎のオフィスにて、オフィス移転工事に際し、空間デザイン設計と内装工事でご協力した実例です。品のあるホテルラウンジをコンセプトにした内装デザインを強調するために、落ち着いた雰囲気と高級感を演出できるカーペットを選択しました。床材と内装デザインで使用している色合いとなじみ、什器とよいコントラストになるようにも仕上げました。高級感があり、かつ明るい空間の演出により、訪れた人やすごす人の目や心を満足させられるよう、心がけました。
〇渋谷区千駄ヶ谷・代々木オフィス
渋谷区千駄ヶ谷・代々木オフィスの新装移転工事にて、デザイン設計などでご協力した実例です。執務エリア以外でも仕事を行う際、気分転換ができるような、明るく清潔感のある内装デザインにマッチする、明るい色味のフローリングを選択しました。一部、壁材にも同じ材料を用いて、意外性や遊び心を描きつつも、仕事に集中できる空間になるよう作り上げています。内装デザインを引き立たせるだけではなく、設置した植栽とも美しく映えるフローリングになりました。
◎まとめ
床は、内装デザインの印象を左右したり、強調させたりできる役割をもっているため、種類や特徴を把握したうえで、選択しましょう。床の仕上げ材の種類や特徴は多岐にわたるため、内装デザインと調和するような床材の発見や選定が求められます。空間において床が占める面積は広く、検討時は慎重になることも重要です。床の仕上げ材の種類や、特徴を駆使した内装デザインとの調和方法にご興味ある方は、当社までお気軽にご相談ください。

床の仕上げ材の種類や特徴に合わせた内装デザインとの調和方法